別居中の妻の心理とは?妻の気持ちと夫にできることを解説
突然妻が家を出ていき、結婚生活で初めての別居状態になったとき、妻が何に不満だったのかも分からず、どうしていいのか途方に暮れているという人もいるのではないでしょうか。別居中の妻の心理が知りたいはずです。
妻との復縁を望む場合、
- 「妻はどのような心理で別居を決めたのだろう」
- 「別居した妻と、どうしたら復縁できるだろうか」
と真剣に考え行動することが必要です。わがままな妻は放っておけばいいと安易に考えていると、離婚届を突きつけられる可能性もあるでしょう。
この記事では、妻が別居を決意する原因や別居中の妻の心理、別居後の気持ちの変化、また復縁のために夫ができることを紹介します。別居を乗り越え、もう一度温かな家庭や夫婦関係を取り戻すために、できることから始めてみましょう。
目次
妻が別居を決意する原因とその心理
そもそも、なぜ妻は別居を決意したのでしょうか。その原因を知ることが、別居を解消するためには必要不可欠です。
もう耐えられない!妻が別居を決意する瞬間とは
夫が浮気や不倫、また妻を軽んじるようなモラハラや暴力などがあると、妻は我慢することができなくなり別居を決意します。子供のことや経済的なことを理由に我慢していた妻が、とうとう我慢の限界を超えたために別居を選択するようです。
ほかにも、あまりにも価値観が違いすぎる、生理的に受け入れられなくなった、金銭感覚が違いすぎる、などさまざまな理由が考えられます。
問題は、どのような原因であれ、夫に相談しても軽くいなされたり相手にされなかったりして話し合いすらできず、妻は一人で悩みを抱えていたことです。
妻が、家庭を壊しかねない別居を選択したという事実を真剣に捉え、その理由を考える必要があります。
別居を決意した妻の心理
別居を決意する多くの妻は、夫と一緒にいることで感じるストレスを軽減したいと感じています。別々に暮らすことで、自分も冷静になりたいというのも本音でしょう。
妻が離婚まで視野に入れている場合は、別居を「離婚までの準備期間」と考え、準備を着々と進めているはずです。このようなケースでは、離婚における弁護士費用や子供のことなど、将来のことで頭がいっぱいで、復縁など到底考えられないと感じています。
別居中の妻の心理|妻は何を考えている?
別居中の妻の心理はどのようなものでしょうか。何を考えているのかを理解することで、復縁へのきっかけが掴めるかもしれません。
寂しさ
別居中の妻の心理のひとつが寂しさと言えます。
別居によって、長年一緒に過ごしてきた夫との日常的な会話や触れ合いがなくなります。朝起きた時や帰宅時に「ただいま」「おかえり」と声を掛け合うこともなくなり、食事を一緒に取ることもできません。こうした日常の営みが一気に失われてしまうのです。
それまで夫との会話が日課だった妻は、急に一人きりの時間が増えた分、音沙汰のない静けさに心細さや淋しさを覚えるでしょう。特に夜になると人恋しさが強まり、いつもなら夫と添い遂げていた時間が虚しく感じられてくるかもしれません。
妻にとって夫は、会話の相手であり、生活を共にする大切な存在だったはずです。別居によりその存在が失われると、一人ぼっちの日常に寂しさや孤独感を強く感じざるを得なくなるのです。
自己肯定感の低下
別居に至った経緯によっては、妻は自信を失ってしまう可能性があります。
例えば、妻自身が別居を選んだ場合でも、「夫を幸せにできなかった自分に価値がない」とあとから負い目を感じ、自己評価が下がってしまうことがあります。
また、別居中は夫から日常的な愛情の言葉をかけてもらえなくなります。そのため、自身を卑下する傾向に陥りがちになることもあります。夫の無条件の愛情に支えられていた自尊心が、地盤を失った形となり、急に気づき始めるのです。
さらに、夫婦ゲンカの責任を一方的に負うあまり、自己肯定感が次第に低下していきます。
自立心の成長
別居により、妻は夫に依存していた生活から開放されることになります。これまでは夫の意向に沿って行動するケースが多かったと思われますが、一人となることで自分自身の価値観や人生観を見つめ直す良い機会となります。
自分がこれまで本当はどうありたかったのか、何に興味や関心があったのかを改めて考えることになります。
そして、仕事、趣味、生活スタイルなど、様々な面で自分らしい選択ができる自由が生まれます。夫の存在に惑わされずに、じっくりと自分自身を見つめ直せるようになるのです。
そのため、自らの手で生活を築いていく経験から、自信や責任感が芽生えてくるメリットが妻側に生まれることも多いです。
別居中の妻は、関係を改善する可能性や新たなスタートを切る希望を抱くことになります。別居期間を利用して問題解決に向けて努力することがあります。
悲しみや怒り
別居中の妻の心理として悲しみや怒りがあります。
別居は妻にとって、夫との関係が完全に途切れることを意味します。長年築いてきた夫婦生活が一変するのですから、深い悲しみや虚無感に襲われるのは避けられません。
特に別居が一方的に決められた場合、妻は「捨てられた」という強い気持ちを感じてる人もいます。夫から離れたくないという気持ちと、現実の受け入れがたさから、絶望感に苛まれてしまいます。
一方で、別居の原因が夫の不倫や暴力などにある場合、妻は強い怒りを抱えることでしょう。
夫への愛情が裏切られ、家庭が破綻に追い込まれたことへの憤りがあります。「なぜこんなことになってしまったのか」という無力感からくる怒りは、長く尾を引く可能性があります。
夫と離れられた解放感に浸っている
それまで多くのストレスを感じていた妻は、夫のいない状況に解放感を感じています。
いつも喧嘩ばかりだったのであれば、別居することで喧嘩をすることもなくなり、イライラを感じなくてすみます。
また別居することで、独身の頃に戻ったような気持ちになる妻もいます。一人であれば家事をする必要もなく、別居してよかったと気楽な日々を楽しんでいるでしょう。
今後の心配をしている
一方、離婚を考えて別居を選択する妻は、解放感ではなく不安を感じる傾向にあります。将来の関係の行方や家族の将来に対する不安があるかもしれません。
経済的に一人でやっていけるのか、離婚することで自分は解放されるが子どもから父親を奪っていいのかなど、現実的な問題に直面し心配になります。
一人になって、「本当に別居が必要だったのだろうか」と感じる妻も少なくないでしょう。
別居後の気持ちの変化|妻が別居を後悔するきっかけ
別居後に妻の気持ちはどのように変化していくのでしょうか。妻のほうも別居して初めてわかることもあり、時間とともに気持ちは変化していきます。
解放感から寂しさへの変化
時間が経つにつれて、解放感から寂しさを感じるようになる妻も多いようです。どのような心理の変化なのでしょうか。
心の移り変わり
別居し始めた頃は解放感を味わっていた妻も、次第に寂しくなり会いたいと感じるようになることもあります。特に一時的な感情により別居し始めた妻は、夫から離れて、パートナーがいる幸せに気づいたというケースも多いでしょう。さらに、別居を後悔し始めると、もう後戻りできないのではと不安になります。
反対に、離婚を考えている妻は、寂しいと感じることは少ない傾向にあります。
気持ちが変化するきっかけとは?
平日は仕事で忙しくしていても、休日に一人でいるときや街で家族連れを見かけたときなどに孤独感を感じ、別居を後悔するようです。
子どもがいれば、今後、仕事と育児を一人でこなしていく必要があります。子どものことで悩んでも相談する相手はいません。反対に、子どもの成長を一緒に楽しむことができる相手がいないということも、別居を後悔する一つのきっかけでしょう。
学校の行事や授業参観の際、子どもに寂しい思いをさせることに罪の意識を感じるようになります。
孤独から解放感への変化
最初は孤独を感じていても、時間が経つにつれて解放感を感じるようになる妻もいます。
心の移り変わり
別居当初に寂しいと感じる人は、無理に予定を入れたり新しい趣味を始めたりすることで気分転換を図ります。このような妻は、そのうちに孤独感は薄れていく傾向にあるようです。
一人だからこそできる、ひとり旅や自宅でのオール飲みなどを楽しむうちに、解放感を感じ別居をプラスに捉えるようになります。
気持ちが変化するきっかけとは?
同じような境遇の人と話したり体験記を読んだりすることにより、「別居で辛いのは自分だけではない」と前向きな気持ちになります。
また、新しく熱中できることが見つかった、仕事が楽しくなったということも、気持ちが変化するきっかけとなるでしょう。
妻と復縁したい!別居中の妻に夫ができること
ここでは、妻と復縁したい夫ができるいくつかの対処方法を紹介します。自分の気持ちだけを押し付けるのではなく、妻の気持ちに寄り添うことが大切です。
妻が別居を決意した理由から自分の行動を顧みる
妻が別居を選択するには、よほどの事情があります。まずはその理由を推測し、自分に非はなかったかどうかを冷静に考える必要があります。
妻の悩みや不安を理解できたら、それらを取り除こうとする姿勢を見せることが重要です。連絡が取れている場合は、自分が反省していること、努力していることを伝えるのも良い方法でしょう。
一緒にいたいと素直な気持ちを伝える
男性の傾向として、見栄やプライドから、自分から謝ったり歩み寄ったりすることができない人が多いですが、家庭を取り戻すことにプライドは何の役にもたちません。
女性でも男性でも「言われなければ分からない」というのを忘れないようにしましょう。
そのため、妻に戻ってきてほしい場合、自分の気持ち・意思を正直に言葉にして伝えることは欠かせません。
電話で話すことができれば「戻ってきてほしい」と直接伝えても良いでしょう。直接話すのをためらわれる場合は、手紙やメールなどを利用して想いを伝えます。
別居し始めは連絡せず、徐々に連絡の頻度を増やす
別居した当初は、お互いの冷却期間と考え、妻をそっとしておきます。時間が経つにつれて、妻の方にも気持ちの変化が生じて、話し合おうという気持ちになることも。
別居した相手を責めるのではなく、「元気にしているの?」や「生活費は困っていないの?」などの気遣いを見せることが大切です。
連絡の頻度が増えてきたら時折食事などに誘い、実際に会う機会を少しずつ増やすようにしましょう。見栄もプライドも捨てて、正直にもう一度やり直したいと伝えることが解決への近道です。
まとめ
今回は、別居中の妻の心理を解説しました。妻が家を出てしまうことには何かしらの理由があります。
急な別居に戸惑うこともあると思いますが、別居中はお互いが冷静になり、頭をすっきりさせるチャンスでもあります。
少しでも復縁したい気持ちがある場合には、しっかりと原因を把握し、少しずつパートナーとしての関係修復を図りましょう。