DVで慰謝料請求|時効や計算方法、証拠などについて解説
「DVをしてくる配偶者と離婚したい…」そう考える方も多いのではないでしょうか。DVによって離婚した場合、被害者は相手…[続きを読む]
夫や彼氏からDVを受けても、別れる(離婚する)ことができない女性の方は少なくありません
「DV夫を嫌いになれない」「自分にDVの原因があるのだろう」「自分はDV男に好かれやすい気がする」といった悩みを抱える方もいらっしゃるかと思います。
暴力は、被害者に深刻な身体的・精神的悪影響を及ぼします。
実は、そんな家庭内暴力(DV)を受けてしまう女性は、同じような特徴を持つことが多いです。
この記事では、旦那や彼氏からのDV(家庭内暴力)に巻き込まれやすい妻・女性の特徴を見た後、これを自覚した上で、DV男から逃げる方法を考えていきます。自分や大切な人を守るために、DVの対処方法について知識を深めてみてください。
※DVには複数の種類がありますが、本記事では身体的暴力に絞って解説します。
なお、DVにより命の危機を感じるような場合は、1日でも早く弁護士に相談の上で別居や慰謝料請求を検討しましょう。
目次
DVをされやすい女性の中には、「自己評価が低い」という特徴を持つ人が多くいます。
このように、自分に価値がないと感じると、離婚して夫がいなくなっては本当に誰にも愛されないのでは?という恐怖を抱くことがあります。相手が悪いことに気づけないまま、自分自身に責任を感じてしまうのです。
あるいは、自分が幸せになる権利がないと考え、そもそも離婚を考えることができなくなる場合もあります。
また、自分に自信がないと言いたいことを言えないものです。
「やめてほしい」と主張することができず、されるがまま被害を受けてしまうケースが多くあります。
これまでの家庭環境・生育環境が影響して、我慢することが当たり前になってしまっている人もいます。
特に、DV男性は普段は温厚で優しい傾向があります。また、DVも毎日されているわけではない、ということもあります。
そのため、夫の良いところ、優しい場面に触れることも多々あり、なかなか嫌いになることができません。
「自分が我慢していれば穏便に済む」「いつかは相手も変わってくれるはず」「好かれるために頑張ろう」と考え、ずるずると関係を続けてしまうのです。
殴られても「嫌いにならないで」と相手に縋りついてしまう方もいるようで、その結果、相手に「何をしても大丈夫だ」と思わせてしまい、暴力がエスカレートすることがあります。
無理な要求に対しても言いなりに行動をしてしまうことで、DV男が「自分が上だ」と感じてしまい、これがDVを誘発してしまうとも言われています。
DVを受けやすい女性は、一人の人間に依存しやすい特徴があります。
以下のような気持ちが強いと、DV相手から離れられなくなってしまいます。
DV夫側としても、DVによって妻が自分から離れてしまうかもしれないという恐怖心から、暴力の後に謝ったり優しい態度を取ります。そして、それを受けた妻は「普段は優しい夫がこんなことをしたのは自分が悪いのだ」と感じてしまいます。
結果として、「自分が夫を支えなければいけない」「自分がいないとこの人はだめだ」と感じるようになり、そのままDVを受け入れてしまうのです。
このような依存状態になると、周囲がDVを指摘したり別れることを助言しても「自分の存在価値が否定される」と思い込んでしまうことが多々あります。
DVの相手が暴力を後悔し悲しんでいると、これを過剰に可哀想だと思ってしまう方は少なくありません。
反対に、「お前が悪いんだ」という相手の言葉をそのまま受け取って罪悪感を抱いてしまう女性も多いです。
このように、情に厚く相手に流されやすい特徴がある人は、DVをされた後に優しく謝られると許してしまうことが多いです。
ですが、このような特徴がある女性は、相手からすれば言うことを聞かせやすい人間だとして認識されてしまいます。
また、DVを受けた女性は、相手から注意された時にすぐ「ごめんなさい」と謝ってしまうことはあります。
男性は怖いものだと意識すれば、「喧嘩になっても言い返せない」「怒鳴られると体が過剰にこわばってしまう」という特徴の人もいるかもしれません。
このような場合、相手から威圧されるとすぐ低姿勢になるその姿が相手の支配欲を満たしてしまい、DVに繋がっている可能性があります。「すぐ謝ればいいと思っている」と相手をイライラさせてしまうこともあるようです。
DV(家庭内暴力)を受けた女性は、身体的・心理的・社会的なさまざまな後遺症に悩むことがあります。
身体的な怪我の後遺症はもちろん、恐怖、不安、抑うつ、自尊心の低下、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの症状が生じる可能性があり、また、身近な人々との関係が損なわれる、仕事や学業に対する集中力やパフォーマンスが落ちるなどの悪影響もあるでしょう。
このような悪影響を避けるためにも、DVで苦しんでいるという自覚を持ち、1日でも早く逃げる方法を考えることが大切です。
DV被害者は、恐怖心や羞恥心から周囲を頼ることができないケースも多いです。しかし、DVが辛いと感じているならば、友人や家族、弁護士などの専門家に一度相談してみることがお勧めです。
DVから抜け出せない被害者の方にとって、第三者から見た自分の様子を知ることは非常に重要です。どこかに相談すると、いざDVが悪化したときの逃げ場にもなります。
また、専門家であれば適切なカウンセリングやアドバイスを受けることもできるでしょう。
自分が気づかないうちに心の病気になっている可能性もあるので、この場合は治療を通じて「自分は悪くない」という思いを得ることができるようになります。
夫や彼氏に「DVをやめてほしい」と伝えても止めてくれない人がほとんどでしょう。むしろ、逆上してエスカレートする人も多くいます。
そのような相手に離婚や別れを切り出したところで、有意義な話し合いにならないことは想像に容易いでしょう。
もし、「離婚したい」「別れたい」と思うのであれば、一旦物理的に相手から離れることを検討してみてください。
つまり、別居をしてからこれからのことを考えるのです。
とはいえ、「別居後の住所を探し当てられたらどうしよう」「別居をして生活していけるお金なんてない」とお悩みの方がほとんどでしょう。
そこで、DV離婚やそれに先駆けた別居は、専門家である弁護士に相談・依頼するべきです。
弁護士は、まず、慰謝料請求のために必要なDVの証拠の集め方と、安全な別居のための準備をアドバイスしてくれます。そして、弁護士に依頼をすることで別居後の婚姻費用の請求や離婚手続きも代理してもらえますので、それ以降相手方と顔を合わせる必要がなくなります。
DVを受けやすい女性には、一定の特徴があるケースも多いです。
自分が悪い、仕方がないことだと思い込み、なかなか現状から抜け出せない人は少なくありません。
ですが、一度勇気を出して考え方を変えてみると、DVをする側が悪いということ、逃げ出す方法があるということに気づくことができます。
「自分が悪いからしょうがない」とは思わず、自分の「痛い」「辛い」という気持ちを大切にすることが重要です。
大事なのは、相手の意見に振り回され過ぎることなく、最初に自分が感じた感情や身体反応に優先基準を置いて判断することです。
以下のコラムを参考にした上で、まずは自分の気持ちを整理してみてください。
もし、「DVが辛い」「離婚したい」と少しでも考えるのであれば、周囲の人や弁護士に一度ご相談ください。